チューして☆ダーリン







翌朝、あたしは透くんの隣で寝ていた。



それも、素っ裸で。



ズキズキと体も心も痛んで


罪悪感と後悔だけがあたしを包んだ。




服を着て、そっとベッドから抜けようとすると腕を掴まれた。



「…透くん。おはよう」



何かを悟られないように、なるべく平然を装う。



「おはよう、学校行く?」



「うん」



「じゃあ僕も行く」



「うん」



優しく頭を撫でて



優しく笑う。




そんな透くんにまた苦しくなる。









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