【短編】恋は魔物!?
「あはっ、真っ赤やん?」
なんて首まで傾げるなぁぁぁ~~~!
左手で口元を押さえ左を向く。
チラッと見下ろした美桜は、俺が見たかった顔で笑う。
ふーっ。
笑いが混じる声で溜息をついた。
何だこいつ。
わけわかんねぇ。
「あのさ、美桜。それって俺が好きって事?」
性懲りもなしにまた聞いてみたりして。
呆れた顔をしたのに笑ってる美桜。
いやいや、笑ってないで教えてよ?
「知らん」
だー!
知らんって何だ? 知らんって!
あーぁ。
俺は多分、一生? こうやって弄ばれるんだろうなぁ。
美桜から離れようとした俺が悪いのか。
美桜が俺より上手なのか。
微妙なところだけど、まぁ、これが惚れた弱味だし?
仕方ないか。