いぢわる王子様
「北河は、かわいそうな子でね」


「……清子さんが?」


全然、かわいそうになんて見えない。


美人で、頭がよくて。


すぐると同じで、家も大きいハズだ。


なにも、不自由なんてしてない。


それなのに、私は……。


知らず知らずの内に、眉間にシワがよる。


清子さんのことを思い出すと、表情が険しくなる自分がいる。

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