いぢわる王子様
「誰? 誰誰誰!?」


「あっ……」


私の質問に答える前に、律は目の前に立った人物に頬を染めた。


ん?


律の視線を追うと……誠先輩!!


お客としてたっている誠先輩に、私は慌てふためく。


「いらっしゃいませ」


律の、いつもより数段女の子らしい声が隣から聞こえてくる。


「ポテト一つ頂戴」


「はい」


頬を軽く染めて、手際よくポテトに塩を振り掛ける。
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