いぢわる王子様
「まぁ、それだけでも聞けたなら、よかったじゃん」


「そうかなぁ……」


でも、それじゃぁ清子さんからのイヤガラセの意味がまだわからない。


清子さんは、やっぱりすぐるの事が好きなのかな?


だから、イイナズケだった弥生さんの名前を使ったとか?


「う~ん……わかんないよ!」


いろんな仮説が浮かんでは消え、浮かんでは消え。


結局、答えはどこにもない。


そんな私を見て、誠先輩がストローから口を離した。
< 342 / 403 >

この作品をシェア

pagetop