時の女神
――――
――――――


バタン…


「陛下…それとユイ樣いらしていたんですね」


「ぁあ…ずいぶん長い話だったらしいな?」


「ぇえ…これからユイ樣を守るようにと言われていました」


ロキはばれないように笑顔を作り、隠しとうした


―バレてはいけない。
秘密にしなければ


そっとため息をついた


「さぁ城へ帰るぞ。ビショビショなんだ…風邪を引く前に着替えをさせなければ」


「いったい何をしていらしたのです?」


ユイがダンテの耳元にささやいて…


「ユイが秘密だぞうだ。」


クスクスと笑うダンテとユイ


ロキは予感が頭をよぎった


―もしかしたらもう陛下は…


ダンテがユイと楽しそうに見合わせて笑う姿を悲しくみていた
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