COOL LOVER


不機嫌そうにしてる翼くんに、おろおろ。

パッと掴んでいた腕を離した。


あたし…何してんだろう…?



「ごめんね…勝手に走ったりして…」



シュンとして俯くと、離れたばかりの手が握られた。


……え…?



「…さっき、電話したんだけど。」

「へ?」


「気付いた?」



とてつもない眼力。

思わず息を飲む。



「…き、気付いた……」


「なら、なんで出ない。」



弱々しく答えるあたしに対して、力強い口調の翼くん。


……で、出ようと思ったけど…



「な、なんか緊張しちゃって…
出ようと思ったら切れちゃったから……」




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