COOL LOVER
begin


次の日。


本当は学校なんて行きたくなかったけど、無理矢理行かされた。



「……はぁ…」



あれから、翼くんに返信しなかったんだよね。

あのネックレス買ったのか気になる…


今日も迎えに来てくれるのかな。


会わせる顔がないけど、来てほしい。



ぐるぐると矛盾した考えが頭を埋め尽くす。



そうこうしてるうちに、いつの間にか駅に着いていた。


定期券…は……



改札口の横で立ち止まると…




「…おぃ。」


「ひゃぁっ!!」



いきなり恐ろしい声が聞こえてきた。

背筋が固まる。




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