空の彼方へ2
「そいつは生きている者に災いを起こすっていう奴らしくてさ、それを狩るために旅に出た人間がいたんだって…」


「……なんで…?」


「そいつの右腕は悪魔の右腕でさ、なんでも枯らせたりできるらしいんだ、で、それを欲しがっていた人がいて、手下にそいつを倒すように旅に行かせたんだって」


「………」


「でもラナ族の人間もその話を聞いて、右腕が欲しくなった奴が出てきて、人間と争いになったんだとさ」

「…そうな…のか?でもなんでお前がそんなに落ち込んでるんだ?」


「…それでな、ラナ族と人間との間で戦争をやることになってさ、それで俺兵士として行かなきゃならなくなって…」


「え…?!」


「お前と会うことも…これで最後になるかもな…」


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