空の彼方へ2
「なんなんだ?お前…」


すると女はグレイスの右腕に攻撃する。


「ぐゎぁぁぁぁ!!」


「グレイス!!」


その時、グレイスの右腕の服が破け、あの黒い右腕が見えた。


「やはり…私の息子か?!哀れな悪魔の子か…あははは!!」


―こいつが…グレイスのお母さん?!―


「覚えておけ、我が名はドロシーだ、アモール様が能力(ちから)を与えてくれたこの体で世界を私の物に!!」



ドロシーは高笑いしながら消えて行った。


「グレイス!大丈夫か?」


グレイスは右腕をおさえながら脱力していた。


「……っ」


もうこの町は休める場所がない…。ここから近くにある休める場所は…。


「私の城しかないな…」


リリアはグレイスを抱え、仲間達と自分の城に向かう。

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