サクラ


そこには

「ハハハッ誰が高校生なんかのガキにキスなんかするかっての。」

とお腹を抱えて笑っている森先生の姿があった。

私は恥ずかしさと怒りからカアアッと赤面してしまった。

「な、なにをっ。そんなこと思ってませんっ。」

私は必死に強がって言った。

なのに、

「えぇ~、そんなことってどんなことぉ??」

とにやにやしながら語尾をのばして聞いてくる。

絶対っ確信犯だ。

私は溢れてくる怒りを抑えながら

「森先生そろそろ教室にいかないとまにあわないです」

と優等生らしく微笑んだ。



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