バケバケ
「言ったでしょ?ナメてるて痛い目見るわよって。」
「……ホントだな。」
だけど…
今のでわかった。
ギンは本気じゃない。
まず、トキの邪魔する者を足止めしたいなら、簡単に千秋たちを逃さないだろう。
そして今も、もし本気で俺をトキの所に行かせたくないなら、ドライバーで突いた方が致命的なダメージを与えられたはずだ。
ギンがドライバーで俺の足元を狙う。
体勢を崩された。
ギンは背が低いのを利用し、相手の動きを止めることに特化していた。
こいつは10年前から強かった。
頻繁にバケバケに襲撃される昭仁さんの護衛をしていた。
後ろに倒れそうになる俺をすかさずギンが切りつける。
ドライバーの先が俺の右肩を切った。
そしてさらに追撃を加えようとする。
俺は次々と飛び交うギンのドライバーを避けながら、ギンから距離をとった。