エクソシスト

ロイス

「ここがエクソシストの帰るべき場所。
つまり家だね。
ロイスと言うよ。」


セシルはリンを連れてロイスの中を歩いた。


「…君は…クラウンとシンクロしてるんだね?
その力を見してもらえないか?」

「はい。」
リンはそう言うと、瞳を閉じた。


「クラウン第一解放」


するとリンの首飾りから光があふれた。

「これは…」

セシルは驚いた。
―まだ16才の少女が、こんなにも莫大なエネルギーのクラウンを扱えるとは…


リンの首飾りから一本の剣がでて来た。
真っ白に輝く美しい剣である。


「白雪です。」

リンは微笑んだ。

彼女の長い黒髪に白雪は良く似合っていた。


その妖艶さに、セシルは恐怖さえ感じていた。
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