白虎連合Ⅳ





すっかり暗くなった空。

それに反射するかのように、夜店が光っている。



そして、







「華風さん!!!ちわっす!!!」


「白咲くんもこんちわっす!!!」


「おー、華風さん久しぶり」


「また一緒に暴走しましょうね!!!」






知り合いが多い多い。

しかもどっかの族の総長とか、顔も知らない男達とか。



っておいおい。

悪い奴は大体知り合いってこういう事なんやね。






「っと、」


「ゆいさん?大丈夫っすか?」


「んー、なんかぶつかった」






挨拶を返しながら歩いていると、知らない人に当たってしまった。

よろけただけでよかったけど。




やっぱ下駄は慣れない。

それにめっちゃ人も多いし。




下を向いて下駄を確認して、顔を上げる。





、と。









「手、貸して下さい」








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