白虎連合Ⅳ





「とーにかく、お前事故ってんから大人しくしとけって」


「は?」







事故?

事故って誰が?




再び自分の姿を見ると、足には何重にも巻かれた包帯。

所々怪我してるみたいやけど。








「いった…!!!」


「頭打ってんて、結構強く」


「先言ってや…」







思わず頭抱えてもうたやないかい。



今度はゆっくり頭に触れて。

するとやっぱり包帯の感触。






事故ってなんで?

寿もなんでいるん?




あー頭痛い。

てか全然覚えてない。








「今丁度皆食堂におるし」


「……………」


「呼んでくるし、ちょっと待っててな」


「……………」







去っていく寿を見て、私は何も言わない。





頭が混乱して、それどころちゃうし。








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