白虎連合Ⅳ





直ぐに枕を掴み、気が付けば寿の顔にクリーンヒット。

気が付けばってか、うちが投げたんやけど。







「いって!!!なにすんねん!!!」


「なにすんねんちゃうやろ!!!なんで寿がここにおんねん!!!」


「はぁ?!お前の着替え持って来たったんやんけ!!!」


「着替え…?」







自分の服装を見れば、入院服。

周りを見れば、確かにここは病院で。




いやいやいや。

そうじゃなくて。








「だから寿がなんでここにおんねんな」


「あのな、」


「あんたまだ少年院やろ」


「はい?」







頭を傾げる寿を、私はひたすら睨んで。

だってだって、意味分からんやん。




あ。

もしかして、








「脱走か、コラ」


「ほなナースコールするからなー、ゆい目覚めたし」


「聞けよ!!!」







脱走や。

コイツ絶対脱走や。






最悪!!!








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