白虎連合Ⅳ

白と黒






倉庫の外はバイクの吹かしの音。

上げられた旗は風で靡く。






四年前の今日、私は砂利道に立っていた。

知らない場所、知らない道。




きっとその時の私が今の私を見たらびっくりすると思う。










「ゆいさん、乗って下さい」


「うん」










数百人のヤンキーに囲まれ。

更には関西最強二人組の舎弟。




今ここにいるのは、全て私の仲間。

ヤバいと云われるバックの一人が私。










「暴走始めっぞー!!!」


「「「ういーっす!!!」」」









龍の掛け声。

蓮が腕を上げ、バイクは発進する。





頬に当たる風。

満天の星空。








私は小さく微笑んだ。










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