白虎連合Ⅳ
結局うるさい寿の顔面にクッションを押し付けて。
紫織はのほほんと浴衣を縫ってるし、私は色んな意味で冷や汗。
でもどうしても寿にはバレたくない。
龍の事気になってるなんて。
絶対嫌!!!
「と、寿は誰かとお祭り行くん?」
「しゃーないな、そんなに俺と行きたいんけ?」
「アホちゃうか」
「あかんて!!!前も言ったやろ?俺ら双子やし、近親相姦なるから!!!」
「はぁ?」
「で、お前龍の事好きなんけ?」
「はぁ?!」
最後の質問に思わずアイスを落としてしまって。
直ぐに寿が拾ってくれたけど。
バレた?
うち顔赤くない?
バレた?!
「ふーん、そうなんや」
「いや、ちが」
「まぁ俺もな、妹の恋愛に対して口出ししたりしーひんけど」
「けど?」
フゥー、とタバコの煙を吐き出し私を見る。
私はただ、寿を見つめて。
「お前、付き合えんの?龍と」
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