白虎連合Ⅳ





「あー良く寝た、お?紫織来てたんや」





トントン、と階段を下りながら欠伸を零す我が双子。

そしてそのまま何故か私の座って。






「寿くん寝癖ひどっ!!!」


「いけてるやろ?」


「いけてないわ、アホ」


「あ?」


「あ?」


「双子ちゃんが何やってんだか…」






アホ寿と睨み合う中、紫織は溜め息を零して。



あーやだやだ。

せっかくの乙女気分が消えてくし。






「なにそれ、浴衣?」


「うんっ、ゆいの浴衣やよーんっ」


「へー、誰と行くねん」


「龍と二人」


「はぁ?なにそれ!!!デートけ?!」


「ちゃ、ちゃうし」


「噛んだな!!!今噛んだな!!!」


「うるさいねん!!!二回言うな!!!」







しまった。

こんなんバレバレやん。



嘘下手くそな私を恨みますよ。



あーもう!!!







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