芽衣の恋愛論
「1回しかないの。何で?」
「何でって誘われないし。友達が少ないからかな。」
「そっか、可愛いのに勿体ない。」
零次君は本当に残念そうに言った。
その姿に好感を抱いた。
「そんなこと言われたの初めて。」
勿体ないことをしているなんて考えたこともなかったから、この先どうしたら勿体なくないのか考えてた。
「でも今彼氏いるんだよね。」
「うん。」
「いいな。羨ましい。」
零次君は無表情で言った。
別に羨ましくなさそう。
料理が運ばれてきて、零次君はいただきますと言って食べ始めた。
私は零次君に少し興味がわいてきてまじまじと見つめた。
食べてる姿が様になってた。モデルみたい。
ダンスの先生って言ってたけど踊りより知的で文系の雰囲気。
一通り見てから私も食べた。
ハンバーグ美味しかった。
零次君がニヤニヤこちらを見ている。
「何か?」
あたしは聞いた。
「さっき俺に見とれてたろ。惚れんなよ。」
あたしは吹き出した。
「そう、モデルみたいだなって見てたの。零次君って面白い人。」
あたしは笑い続けた。
食べながら思い出しては笑った。
零次君は呆れてた。