芽衣の恋愛論



「よっ。」




先に声をかけたのはサトル君だった。



「由宇君居ないの?」



「うん、呼び出されたんだけど俺の方が早く着いちゃったみたいで。」



「うちで待ってれば?」




「いやいいよ。もうすぐ来るし。」



「寒いでしょ?遠慮しないでいいよ。」


4月でも夜は冷え冷えしていた。


あたしはサトル君の腕を掴んで引っ張った。


見かけによらず太くてちょっとびっくりした。



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