芽衣の恋愛論
サトル君が嬉しそう、って意外だった。
私といるときはそうでもなくて、普通だし。
今までと変わらない、どちらかと言えばクール。
由宇君はああ言ってくれたけど、確信がないのに信じるのは難しい。
不安な気持ち話すのも難しい気がする。
今日は会いたい、
由宇君のお店行こうかな…。
昨日はあたし残業で会えなかったから、
少し顔が見たいな。
サトル君からの連絡待ってみようかな。
いや、メールしてみようかな。
[今日会える?少しでもいいから。]
送信ボタンを押した。
すぐ返信が来た。
恐る恐る画面を見る。
[バイトのあとスタジオ行くから今日はゴメン時間ない。]
ちょっと見に行くだけ…
ってメールしようとしてやめた。
練習の邪魔になったらやだな。あたしがいたら気が散るかもしれないし。
あ、そうだ!
私は家を飛び出した。
由宇君のお店が見える向かいの喫茶店に入った。
店内にはお客さんが3人いた。
みんなそれぞれ1人で来ているようだ。
1人は新聞を読み、
1人はスパゲッティを食べ
もう1人は携帯をいじっている。
全員男性だ。
私はざっと店内を見回し窓際席に座った。
そしてオレンジジュースを注文した。
由宇君のお店を見ると、早速サトル君の姿が見えた。
テンションが上がった。