芽衣の恋愛論
背の高い男の人…、帽子を目深に被っているけど
誰だかすぐにわかった。

パニック状態。
だってこんな所いるはずないし。
久しぶりすぎて、名前を言うのが怖い。


私が会いたかった人


会いたくて会いたくて


夢にまでみたサトル君。



目の前にいるのが信じられない。


サトル君はニコニコして帽子を上げて顔を見せてくれた。


「俺だよ俺。」


「…何で?」


小声でやっと言葉が出てきた。


「それ置いて。」

と言ってサトル君はCDを棚に戻した。

「俺今日休みなんだ。ちょっとつきあってよ。」

サトル君は私の手首を掴み歩き出した。

エレベーターに乗り込む。
2人きり。

緊張する。

「会いたかった。ずっと、探してたんだ。」


サトル君が言った。


「あたしも、会いたかった。」


「じゃあ何で来ないんだよ。俺の居場所はわかるだろ?由宇の店に来てくれりゃいいのに。」

サトル君が怒り口調で言ってきた。

「そんなこと言われても、あたしだって辛かったのに。」


エレベーターは地下駐車場に着いた。




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