芽衣の恋愛論
目を覚ますと見慣れない景色があった。
知らない女が心配そうにこちらを見てる。
起きたいけど力が入らない。
「あんた誰?」
蚊の鳴くような声しか出なかった。
「あ、あたし隣に越してきた久保田芽衣って言います。宜しくお願いします。あの、これつまらない物ですが…。」
といって紙袋を見せた。
何言ってんだコイツ。
頭は回らないし、なんかイライラするし。
「あの、大丈夫ですか?薬を買ってきたので。」