芽衣の恋愛論
「お願いって何?何でも言ってよ。」
将吾君は頼もしげに言ってくれた。
「実は、合コンがしたくてセッティングをお願い出来ないかな〜なんて。将吾君て顔が広いから。」
あたしは恐る恐る言った。
「合コン?」
将吾君は眉間にシワを寄せた。
「ダメなの?」
あたしは懇願するような眼差しで将吾君を見つめた。
「お安いご用だよ。任せてよ。」
パーッとあたしの顔は晴れやかになった。
「本当に?良かった〜、他に頼める人居なくて。」
これで由美ちゃんにいい報告が出来る。
「さっきの2人は?」
「由宇君とサトル君?合コンなんか行くなって、お兄ちゃんみたいで。すごく心配性なの。」
「そうなんだ。」
「将吾君ならきっと聞いてくれるって思ってたの。良かった〜、あ。もう行かなきゃ。また連絡するね。お土産ありがとう。」
あたしはテンションが上がって逃げるように走って帰って来た。