芽衣の恋愛論



ライブは無事に終わった。


終わるとすぐにサトル君が来てくれた。



「来てくれて、ありがとう。打ち上げやるから来れるでしょ?由宇。」

汗だくのサトル君、タオルで顔を拭きながら言った。男っぽい。


「おう。」


由宇君は即答した。



あたしは黙って2人のやりとりを見てた。
行きたいとも行きたくないとも思わなかったから。

でもいつもは誘われないから今日はどうしたのかなって少し思った。

「芽衣も来なよ。」


それだけ言うとサトル君はステージの裏に戻って行った。



打ち上げ…今日で2回目。
初めて行った時は、ファンの女の子たちがサトル君を囲んでて、あたしは由宇君と肩身の狭い思いをしてから、行ってない。



今日そんな感じになってもまあいいや。
由宇君と話したいこともあるから。




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