三角形(仮)



最初に入って来たのはチナツだ。
続いてギャルっぽい派手めの女、黒髪ロングの美人。







そして最後に俯きながら入ってくるのは、リアだ。





「あれー何でリアいんのー?」


リアは、俺の言葉にビクッとして、少し顔を上げた。


「ほんとだーリアちゃん興味ない感じだったのに」

「ち、違っ!」


マサの言葉で完全に顔を上げ、マサに反抗しようとする。
しかしその前に、


「なんか、どーしてもリアが参加したいらしくってー。ホントは違う子誘うつもりだったんだけどー」


チナツが遮った。





3人でニヤニヤしながらリアを苛める。



リアは顔を赤め頬を膨らまして、俺を睨んでくる。







「ちょっと何。お前ら知り合いなの?」


啓吾が問う。


「知り合いっつーか。…なぁ?」


俺はリアを見て言う。


「し、し知らない!人違いなんじゃないですか?あたし無理矢理に千夏に連れて来られただけです」


どうやらリアは反抗期らしい。


「あぁ゛?」


俺は、その言葉にムカッとしてリアを睨み返す。




マサとチナツが笑う。




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