君ノ声



零れ落ちそうな舌打ちを喉の奥に仕舞い込み、その代わりにため息を吐き出した。



そんな態度の俺を見て、女は大げさに肩を落として文句を言う。



「あーっ! ため息嫌ーだめーっ!」



むうーっと後ろから俺の首に吸い付いてこようとする。


俺はそこをギリギリのところでかわし、女の腕の中から脱出した。



「…ほぇ?」



ビックリ驚いたように首を傾げる女など無視し、若干痛んだ首に手を当て左右に傾けてみた。




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