バニラ
はじまり
「もしもし、アルバイト雑誌を見て電話しました。・・え?明日ですか?はい、大丈夫だと思います。ええ、分かりました。6時ですね。宜しくお願いします。」

きっと電話に出たのはこの店のママであろう。
明日がお店のオープンということで早速人手が欲しいとのこと。面接も兼ねて一度会いましょうと。

電話の先はとても騒々しい様子で忙しい状況が十分伝わる。

(明日か・・どうしよう。)

大きな恐怖と小さな期待が葵を悩ませていた。






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