妖魔05~正道~
一気に森から突き進む。

「どけ!」

敵が銃を構えているが、関係はない。

西に向って進んでいくと同時に敵を切り伏せる。

銃を撃ってくるものの、噴射を変え上空に飛び上がる。

「お前等は命令に従っているだけなんだろうな。だけど、それが許せないんだよ!」

『モード:ダスト・ライト』

ジャスミンの声で青光剣が崩れ、ガラスの破片のように幾つもの細かい刃が出来上がる。

「ありがたく頂け」

俺は両手を下に向けると破片の雨が降り注いだ。

食らっているチューナーも数としては多いが、一部のチューナーが防壁を張って雨を防ぐ。

「甘い!」

噴射を上に向けて、急降下をする。

防壁を張っている以上は、敵も銃を撃つ事が出来ない。

アカ・マナフに貰った魔力発散ナイフを出それで防壁を突くと、脆く崩れ去る。

その間に、青光剣で敵を切り裂く。

俺は更に城下町を進んでいく。

魔力の残量はまだまだある。

「敵の数は、そこそこか」

『女の敵なんて糞以下ね』

過去の事例があるから、頷きたいけれど頷けないよなあ。

『必ず、王子様の宝物を、守る』

「あ、ああ!必ずだ!」
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