妖魔05~正道~
八畳程度の一室に飛ばされたようです。
造りとしては、全てが木造であり板の床のようです。
眼前には木製の引き戸がありますね。
「おかしいわね」
「どうかしました?」
「何故、城の中に転移したかって事よ」
「そうですねえ。城の外に出すよりは、城の中のほうが始末がつけやすいという事ではないですか」
ところどころに罠があると踏んでいいかもしれませんね。
「『遊郭』はどうかは知らないけれど、急がなくちゃならないわね」
「ええ、そのようですね」
「何を楽しそうにしてるのよ?」
「最近、小学校にあるアスレチックを拝見しましてね。それくらいの遊び心があるのかと思ったんですよ」
「遊具と一緒ならどれだけ楽かってところね」
扉を開けると、左と前に進む通路があるようです。
通路の広さは五人が横並びに通れるくらいですかね。
「さて、どちらでしょう」
広さからいえば、走れば十分程度で網羅が出来るでしょうか。
「別れて探索するわよ」
「おや、死地に辿り着ける方にいければいいですね」
どちらから行けば、兵士さん達が多いのでしょうか。
「時間がないから、解ってるわね?」
「そうですね。野川さんが望むなら、出来る限り楽しみは後にとっておきましょうか」
「はあ、じゃ、アタシは左にいくわ」
野川さんは走って行きました。
「私も参りますか」
ナイフを両手に生成しながら、前へと進みます。
二秒後にピアノ線が足にひっかかりました。
「おや?」
私は即時に背後に飛びのきます。
造りとしては、全てが木造であり板の床のようです。
眼前には木製の引き戸がありますね。
「おかしいわね」
「どうかしました?」
「何故、城の中に転移したかって事よ」
「そうですねえ。城の外に出すよりは、城の中のほうが始末がつけやすいという事ではないですか」
ところどころに罠があると踏んでいいかもしれませんね。
「『遊郭』はどうかは知らないけれど、急がなくちゃならないわね」
「ええ、そのようですね」
「何を楽しそうにしてるのよ?」
「最近、小学校にあるアスレチックを拝見しましてね。それくらいの遊び心があるのかと思ったんですよ」
「遊具と一緒ならどれだけ楽かってところね」
扉を開けると、左と前に進む通路があるようです。
通路の広さは五人が横並びに通れるくらいですかね。
「さて、どちらでしょう」
広さからいえば、走れば十分程度で網羅が出来るでしょうか。
「別れて探索するわよ」
「おや、死地に辿り着ける方にいければいいですね」
どちらから行けば、兵士さん達が多いのでしょうか。
「時間がないから、解ってるわね?」
「そうですね。野川さんが望むなら、出来る限り楽しみは後にとっておきましょうか」
「はあ、じゃ、アタシは左にいくわ」
野川さんは走って行きました。
「私も参りますか」
ナイフを両手に生成しながら、前へと進みます。
二秒後にピアノ線が足にひっかかりました。
「おや?」
私は即時に背後に飛びのきます。