妖魔05~正道~
遠くの土地
言葉
あれから、鎮圧に乗り出しある程度の事は片付いた。
里の事は笹原道元や丸のおっさん達に任せ、俺達は吟の元に帰ることを選択した。
落ち着かせるためには、信頼のある上層部が必要だ。
女性妖魔達は精神を安定させるために、治療が必要となった。
カメリア、チェリー、ティア、美咲も含めてだ。
里から、地元までは少し距離が離れている。
風景が流れていくさまを、じっと見つめている。
まずは、何を整理すればいいというのか。
里には湊さんの姿はなかった。
別の場所にいるのだろう。
彼女がいなければ、話は終わっていない。
俺の前には、ロベリアが座っている。
ジャスミンの肉体にはロベリアが入っており、ジャスミンと増長のコアは別々の溶液に入っている。
そう、戦いが終わった時、ロベリアの肉体と溶液をナンバー01が届けたのだ。
準備がいいというか、タイミングがいいというか。
状況を見ていたに違いない。
データを取らせた礼とでもいうのか。
ジャスミンがロベリアに体を明け渡しているのも、ロベリアに出来るだけ自由にしてもらいたいからだろう。
増長の剣は、ナンバー01が検査をするためにもって帰った。
あらかじめ言っておくが、転移は使えない。
「王子様」
ロベリアが沈んだ瞳で、俺を見ている。
「どうした?」
「お姫様は無事、かな?」
「解らない」
正直、あの状況で無事とは言いがたい。
龍姫の顔の曇りも気になる。
里の事は笹原道元や丸のおっさん達に任せ、俺達は吟の元に帰ることを選択した。
落ち着かせるためには、信頼のある上層部が必要だ。
女性妖魔達は精神を安定させるために、治療が必要となった。
カメリア、チェリー、ティア、美咲も含めてだ。
里から、地元までは少し距離が離れている。
風景が流れていくさまを、じっと見つめている。
まずは、何を整理すればいいというのか。
里には湊さんの姿はなかった。
別の場所にいるのだろう。
彼女がいなければ、話は終わっていない。
俺の前には、ロベリアが座っている。
ジャスミンの肉体にはロベリアが入っており、ジャスミンと増長のコアは別々の溶液に入っている。
そう、戦いが終わった時、ロベリアの肉体と溶液をナンバー01が届けたのだ。
準備がいいというか、タイミングがいいというか。
状況を見ていたに違いない。
データを取らせた礼とでもいうのか。
ジャスミンがロベリアに体を明け渡しているのも、ロベリアに出来るだけ自由にしてもらいたいからだろう。
増長の剣は、ナンバー01が検査をするためにもって帰った。
あらかじめ言っておくが、転移は使えない。
「王子様」
ロベリアが沈んだ瞳で、俺を見ている。
「どうした?」
「お姫様は無事、かな?」
「解らない」
正直、あの状況で無事とは言いがたい。
龍姫の顔の曇りも気になる。