★ブルーの彼方★
駆け抜ける夜…





 控え室の前まで行くと、汗だくの木村君がモヒカン君達に囲まれ、照れくさそうにしてた。



私が近づくと、モヒカン君達は「木村、今度一緒に演奏しよーぜ!! お疲れ!」と、去って行った。



「すっごい、感動した」



 私は心から言った。



「ありがとう。



今日演奏できたのは、夏季のおかげだよ」



 ちょっと、照れたように言った。



「そんなことないよ」



「本当に、夏季がいてくれて良かった」



 満面の笑みで、木村君は言った。



その言葉がうれしくて! うれしくて!! 飛び上がりたいくらいだった。
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