★ブルーの彼方★





 母のカレーは、トマトの酸味が口いっぱいに広がっておいしい。



 久しぶりに母と、ゆっくり色々な話をした。



母は仕事のことを中心に、私は了と仲良くなった話や、バイトのことを話した。





 しばらくして、再婚相手の話を、私から切り出そうと思った。





 私はカレーを食べ終え、麦茶を一口含み、気持ちを落ち着けてから言った。



「ねぇお母さん、再婚しなよ!



この前は反対したけど、やっぱ好きな人と一緒になって幸せになってもらいたいから」



 私のその言葉に、母は目を見開いて、すっごい驚いた様子だった。
< 204 / 243 >

この作品をシェア

pagetop