★ブルーの彼方★
「もうすぐ、休憩だから待っててもらえる?」



 私も今日は優しい口調で言った。



「うん、じゃあ適当にブラブラしてるよ」



 そう言って、彼女はコスメコーナーの方向へと去っていった。





 私はまた仕事を再開し、ふと、彼女のほうを見た。



すると、了と話をしてる。



あの二人が知り合いだったなんて。



でも、了の顔は怒っているし、彼女の表情も明らかに引きつっている。



ちょっと会話をして、慌てた様子で店の外へと出ていってしまった。



私に話があるって、言ってたのに…
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