★ブルーの彼方★
そっと、食器を片付け荷物を持ち、自分の部屋へ向かおうとして、ふと、ドアの前で振り返ると、母の背中が妙に弱々しく見えた。
こんな風に見えたのは、初めてだった。
母の部屋から、三十冊くらいある、大量のアルバムを持ちだそうとした。
その時、アルバムを棚から出すと、その隣に並んでいる文庫のすぐ後ろに、不自然に隠れるかのように、カセットテープがあることに気付いた。
ハッピーバースディと、タイトルが書かれている。
何だか気になって、それも持ち出した。