神風

10時45分。


あたしはクラスに着いた。


ちょうど休み時間。


あたしは席に行く。


近づいてくるのはきっと彰。


だってあたしのクラスに陸上部員は彼とあたししかいない。


「どうだった?」


やっぱり。


「ねんざだって。」


「全国は?」


「治ればいく。」


「そうか。」


「由那があそこに立つところ見れるんだな」


「彰は立たないの?」


キーンコーン…


チャイムが鳴り始め彼は自分の席に戻っていった。
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