神風

「誰のせいよ?」


「のん。」


まったく。


あなたの弟さん、どうにかしてよ、ノン。


ノンは悪くないんだから。


「おはよ。」


職員室からライが出てきたところだった。


「おはよ。」


あたしも挨拶を返す。


朝練をしてきたのか少し汗をかいている。


「呼び出し?」


「鍵だよ。なんで俺が呼び出されなきゃいけないんだ。」


「いや、ライなら…」
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