神風

「由那には彰も飛鳥も元樹も花保ももちろん俺だっているのに誰も頼ろうとしない。1人で何を抱え込んでるの?」


あたしの頬を滴が伝う。


泣きたいわけじゃないのに。


彼はあやすようにあたしの頭を撫でる。


「由那はいつでも1人じゃない。信じていいと思う。それに信じてほしい。いやなら話さなくてもいいから。ね?」


自分が1人なんて感じたことはなかった。


でも誰にも相談できずにいた。


それが皆を不安にさせてたのかな…
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