神風

それが嬉しかった。


何より彼女が楽しそうに走るから。


それを見ているのが楽しかった。


俺は諦めるのが早すぎると思った。


まだまだやることはある。


終わりなんてない。


自分も速くなりたい。


陸上をもっと知りたい。


その全てを由那に、後輩に伝えたい。


続けるきっかけと勇気をくれた彼女にお礼がしたい。


俺にできるなんて光栄じゃないか。


川瀬に感謝しないといけないな。
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