神風

コンコン――


「どーぞ。」


来ていたのは栄介。


「今日俺らんとこ休みだから顧問に許可もらって来た。後輩の指導してこいって。」


速いスプリンターがたくさん入ってあたしたちの部のレベルに合わせて落ちないように。


毎日走る。


ただただ走る。


速くなるため、次に進むために。
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