神風

「明日、大会なんですよ。全国まで行っても7月ですが。」


「来れるじゃない。」


「いや、後輩ができたんです。あたしも負けてられないですから。」


「そっか。成績残したら文句言わないわ。」


「何言ってるんですか。当然ですよ。」


大口をたたいた。


あたしも部長も笑った。


彼女は花保と一緒に音楽室に戻っていく。


そこからは新しい音色が聞こえてきた。
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