神風

「この子に何してんの?」


「彼氏もちだったのかよ。」


スタスタと去っていった。


助けてくれたのは彰…


ではなく元樹。


「大丈夫かー?」


ぐりぐりと頭を撫でられる。


「せっかく頑張ったのに…」


朝の寝癖直し…


「あー、悪い。」


「絶対悪いと思ってないでしょ。」


「うん。」


「なんで助けたの?」


「近くを通ったから。大切な人を守るのは義務でしょ。」
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