神風


彼は疲れきって寝てる。


あと5分で夕食だ。


「彰は男子だから由那ちゃんより速いのは 当たり前だよ。」


「でも、いつか彰ぐらい速く走りたいの。」


「がんばれよ。俺らんとこは女子1人もいないから遠慮なく応援できるしな。」


「じゃあ、次の大会で応援してね。」


なーんて笑顔で言ってみる。


敵の応援なんてしてくれるわけないのに。

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