神風


「由那ちゃん、少なくない?」


あの男の子たちとはテーブルが同じだった。


たしかにあたしの夕食は他の子に比べて量が少ない。


「残すなよ。」


男の子の後ろから監督が現れた。


「村上は女子だからお前らと同じ量食べさせるわけにいかないんだ。」


たしかに同じだけの量食べたら太る。


たぶんそういうわけではないと思う。


女子のことがいまいちよく分からないんだ。


男子校の顧問だからか…


あたしも男子のこと分からないのと同じ感覚だろうな。

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