神風


実は入部する前のは距離が短かったらしい。


「君ら速いよ。」


まだ息のあがっている裕也が言う。


呼吸器は鍛えてたから平気だけど、足は痛い。


「由那ちゃんなんて女子なのにさあ」


「部活に男子も女子も関係ないでしょ。」


ストップウォッチは1着の彰と2着の英介。


でも英介はトイレって言っていない。


裕也もついて行ったみたいで


「由那、やってね。」


なんて言われてしまった。


あたし絶対にやりたくなかったのに。
< 63 / 274 >

この作品をシェア

pagetop