神風
実は入部する前のは距離が短かったらしい。
「君ら速いよ。」
まだ息のあがっている裕也が言う。
呼吸器は鍛えてたから平気だけど、足は痛い。
「由那ちゃんなんて女子なのにさあ」
「部活に男子も女子も関係ないでしょ。」
ストップウォッチは1着の彰と2着の英介。
でも英介はトイレって言っていない。
裕也もついて行ったみたいで
「由那、やってね。」
なんて言われてしまった。
あたし絶対にやりたくなかったのに。