神風

でも、全国までいけるきはしていなかった。


だって始めてまだ少し。


この世界だってそんなに甘くはない。


ここまでこれたのだって奇跡に近いんだから。


「彰、よろしくね。」


彼はまだ落ち込んでいるのかハッと顔を上げ、頷いた。


「和哉、決めたか?」


他の先輩の声に彼は


「おう。」


と答える。


でも1年の頭上にはハテナマークばかり。
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