神風

ライは掴んでいたあたしの手を離し代わりにラインひきを持って倉庫から出て行った。


ツカツカとあたしの前に来る彰。


「よっと。」


な…な…何してんのっ?!


あたしからは天井が見える。


「何してんのっ!」


「何って痛いんだろ?かついでんの。」


これ、担いでるって言わないよね?


誰がどこからどう見ても属に言うお姫様だっこですよね?


「降りるっ!ってか降ろしてっ!」


「やだね。どうせ部室行くんだからいいだろ。」


抵抗のつもりで思いっきり足をばたつかせる。


「暴れんなよ。落ちるぞ。」


右足に激痛が走ったこともあり抵抗をやめた。


くそぅ…
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