神風

片足だけで校舎から出る。


そろそろ疲れた。


っていうか左足痛い…


「あっ!由那、どこ行ってたんだよ?」


出て早々彰に見つかった。


「心配したんだぞ。」


「良かった。部長がいない部活なんて聞いたことないよ。」


ライも来た。


「んで、右足どうなったの?」


ライがあたしを引っ張るように歩きだす。


「なんかすごい腫れてた。」


「それってねんざ?」


「くじいただけじゃない?」


あたしたちの横を彰が走っていく。
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