神風

「今年だけじゃだめだよ。来年も再来年もあそこに立ちたい。」


「夢がでかいなあ…」


「ライは?」


「俺も立ちたい。」


「じゃ、頑張らないとね。」


彰が駆けてくる。


「由那。」


「はいはい。」


副部長からの指示。


「集合っ!」


グランドに響き渡るように声を出した。
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